【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第21章 鎖は切れた
「逃げてばっかの人生で楽しいか!?そりゃ楽しいか楽な道しか選んでねーもん!」
「俺の事分かりもしねー癖に偉そうに説教すんな!俺だってホントはこんな生き方したくねーよ!」
「だったら生き方変えりゃいいだろーが!」
「そんな簡単に変えられんなら今すぐ変えてーよ!」
「そう思ってんならさっさと動け!!」
銀八が八雲の右頬を思いっ切り殴り、その衝撃で八雲は床に尻もちをついた。
お互い肩で息を無言で見つめ合う。
「…本気で変わりてーと思ってんなら、動けよ。ぶつかれよ。…勝負しろよ男だろーが!」
じわりと目から涙が溢れる。
…クソッ、クソッ!!好き放題言いやがって!
悔しさで声を殺して泣きながら銀八を睨み付ける。