【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第21章 鎖は切れた
「ハッ、良い顔してんじゃねーか。それが本性か?普段のキメェ作り笑いより、断然マシだ」
「うるせぇよ。…クソッ、今に見てろよ。…ぜってぇ変わってやる!」
銀八を睨み付けたまま心から叫ぶ。
変わってやる。意地でも前に進んでみせる。…絶対認めさせてやる!
そんな八雲を見て銀八は小さく鼻を鳴らした。
「やってみろよ。楽しみにしてるぜ」
「…適当な生き方してる癖に」
吐き捨てる様に毒を吐いたが銀八には効かなかった。
「悪いか?俺はお前と違って自分の生き方に満足してるけどな。崖っぷちに立ってるからこそ、バカにもなれんだろ」
「…意味分かんねぇ」
フンと鼻を鳴らすと、そのまま手をヒラヒラとさせながら銀八は玄関へと向かった。