【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第21章 鎖は切れた
「…高杉のことはいいのか?」
「それは…もういいんです。二日前に話し合いましたし、データももうありませんから」
「自宅謹慎中に何やってんだよ、あいつ。…それで?そこからなんでこんな結果になるんだよ」
「もうこれ以上私情で周りに迷惑かけたくないんです。元はと言えば、高杉が教室であんな事したのも俺が悪いんですし。それに…」
そこで小さく息を吐く。
「…俺、教師向いてないみたいなんで。3年Z組にもなかなか馴染めませんし」
苦笑いを浮かべながらそう伝える。坂田先生はただ黙って俺の話を聞いていた。
「…まぁ、完全に俺の我が儘なんですけどね」
「…ふーん」