【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第18章 看病と暴走
呆れ顔でこちらを見つめてくる。
もういい歳だし、寝てれば治ると思ってるんだけど。
「まぁ、どうせそうだろうとは思ってたけどな。…台所借りるぞ」
「いいけど何するんだ?」
「何か胃に入れてからじゃねーと薬飲めねーだろ。ちょっと待ってろ」
そう言うと高杉は袋を手に提げ台所へと向かった。
「え、いいよ悪いし。怪我の手当もして貰ってるのに」
「いいから寝てろ」
「でも…」
「寝てろ」
若干イラつきが含まれた声に素直に「はい」と返事をしてしまう。言われた通りベットで大人しく待っている事にした。
それにしても何から何まで申し訳なくなる。戻って来たらちゃんとお礼を言おう。
…なんであいつはこんなに優しいんだろうな。俺なんかに優しくしたって何のメリットもないのに。どうせ玩具じゃないか。…あいつの考えてる事が全然分からない。…俺はこんなに汚いのに。
そんな事を考えている内に睡魔が襲い、八雲はそのまま眠りについた。