【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第18章 看病と暴走
ガララッ!
乱暴に職員室のドアを開ける音が聞こえ銀八は顔を上げる。
ほーら来た。
いかにも不機嫌そうな顔をした不良少年こと高杉晋助が、ドアを開け辺りを見渡している。
銀八はチラリと時計を見ると時刻は12時過ぎの昼休みだ。大方、メールしてもなかなか八雲が来ねーから来たんだろうけど、わざわざお迎えに来るとはご苦労なこったな。
まるで主人を迎えに来る犬のようだと銀八は内心笑っていた。
「おい」
高杉がこちらに近付き話し掛けてくる。
ニヤニヤと笑っているのが気に入らないのかさっきよりも更に不機嫌な表情を浮かべている。
「…何か用か?」
「あいつどこだ」
「あいつって?」
誰を探しているかなんてとっくに分かっていたが、わざと惚けたフリをする。
「…八雲はどこだって聞いてんだよ」
明らかにイラついている。まぁそりゃそうか。