【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第16章 絶対的な関係
「っ…」
頬に冷たい感触が伝わり目を覚ます。
ゆっくりと身体を起こすと高杉が冷えたドリンクのボトルを差し出していた。
「お前も飲むか?」
「うん。…ありがとう」
ボトルを受け取りよく冷えたジュースを飲んで、高杉の方に向き直る。
「なぁ…なんで怒ってたんだ?」
「なんでそう思うんだ?」
「だって、その…」
理由を聞かれ顔が熱くなってしまう。
「…いつもより、何か、違ったから」
「嫌だったのか?あんなによがってたくせに」
「い、嫌ではなかったけど…ちょっと、気になって」
「ふーん」
返事はそれだけだった。
まだ怒っているのだとしたら、ちゃんと理由を知りたいし謝りたい。
それに今回は断ったようだが、高杉ならまた色んな人から告白されるだろう。
俺はその度に胸が苦しくなってしまう。