【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第4章 ご対面
「ぐ…ふ、っ」
くぐもった声が口内で響く。
滑りがよくなったおかげで痛みは少しマシになったが、体内を犯されている事実にただただ嫌悪感が身体を走る。
「やっと大人しくなったな。諦めちまったのか?」
楽しげな声が嘲笑するように言葉をぶつけてくる。
今まで一度もこんな事を思った事がなかったが、初めて人に殺意が湧いた。
だが今は耐えるしかない。大人しくこいつが満足するのを待たなくては。
強く握り締めた手の平に爪が食い込む。
「なんだ、八雲先生萎えたままじゃねぇか。つれねぇな」
「んんっ!」
いきなりペニスに細い指を絡められ目を見開く。
するとそのまま強く握り締められ性器を揉み込むように力強く扱き始める。
「んっ!んぅっ…ふっ」
細く繊細な指が性器を擦り、その度に身体が熱くなっていく。
俺はこんな状況で興奮してるのか?
違う、そんなわけがない。
これはただ、憎悪と屈辱を感じているだけだ。性的興奮なんて感じるわけがない。
そう自分に言い聞かせるが、頬は紅潮し下腹部に熱いものが集まってくる。
「熱いな。もう感じてるのか?男に弄られてこんなに硬くして。とんだ変態だな」
「くっ…う」
違う!
そう否定したいが口内にねじ込められたハンカチが邪魔をし喋る事も出来ない。
出来るのはただ頭上で笑う外道な男を睨み付ける事だけだった。
「…へぇ、この状況でまだそんな目出来るのか」
目を細めゾッとするような声で呟かれ恐怖を感じる。