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【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】

第16章 絶対的な関係





「…なんだよ」



明らかに不機嫌さを含んだ低い声で高杉が返事をする。もう少し言い方があるだろうに。



「あの…ちょっと、話したい事があるんだけど…二人で」



チラリと女子生徒が俺の方に視線を向けてくる。
…あぁ、そういう事か。



「じゃあ、俺はそろそろ職員室に戻るよ」



「あ…おい!」



恋愛経験なしの八雲も流石にその女の子が何の用で来たのかを察し、その場を離れる。
後ろから高杉の声が聞こえたが、振り向かずに職員室へと歩を進める。


俺が居たら絶対邪魔になっちゃうだろ。
まぁあの顔立ちだし、そりゃ告白の一つや二つされるよな。不良ってモテるし。いいねー青春って。


八雲はそんな事を心の中で呟き続けるが、本当はその場に居るのがツライだけだった。


そうだよな。高校生なんだから。ああやって付き合うのが、普通なんだよ。
教師で、しかも男の俺が一人の男子生徒に恋心を抱いている方が、どうかしている。
…高杉、返事どうするんだろう。


胸が痛い。
慌てて首を振り忘れようとするが、モヤは胸にかかったままだ。
その後も仕事を続け何とか忘れようとしたが、消える事はなくずっと悩むはめとなった。

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