【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第16章 絶対的な関係
「高杉。…め、珍しいな。校内に居るなんて」
高鳴る胸を押さえながらそれを隠すように笑みを浮かべ尋ねる。
「まぁ、ちょっとな。…あいつはいねーのか?」
高杉が辺りを見渡す。
「あいつ?」
「白髪天パだよ」
「白髪天パ?…あぁ、坂田先生のことか」
仮にも担任だというのに、ヒドイ言い方だな。
まぁこいつらしいと言えばらしいと思い、苦笑いを浮かべてしまう。
「まだ教室に居ると思うけど。用があるんなら呼んでこようか?」
「ねぇよ呼ばなくていい」
「?…そうか」
じゃあなんで聞いたんだ。と思いつつも突っ込まないでおいた。
「それよりお前…「高杉君!」
高杉の言葉を遮るように、女の声が飛んでくる。
二人して声のする方を向くと違うクラスであろう女子生徒がもじもじとした様子でこちらを見つめていた。