【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第16章 絶対的な関係
「…何をバカな事を」
顔を逸らし素っ気なく答えられる。
だが耳まで赤くなった顔と微かにうわずった声で感情を隠し切れていない。
「俺は本気だぜ?じゃなきゃあんな事頼まねーだろ」
俺の言葉にしばらく考え込むような素振りを見せると小さく首を横に振った。
「なんでだよ。俺なら高杉と違ってお前の事大事にするぜ?」
「お気持ちは嬉しいですけど、お断りさせて頂きます」
こう面と向かって断られてしまうと流石に傷付く。
しかしこれでハッキリした。
「お前、高杉の事好きなのか」
「え?」
「は?」
…いやいや、なんだそのキョトンとした顔は。
だってどう考えてもそうだろ。むしろ今更確認するほどの事でもねーくらいだろ。
「…お前、高杉の事が好きだから嫌がらずにそういう関係続けてるんだよな?」
八雲の方に体を向け再度尋ねる。
「あぁ…」
拍子抜けするような返事に銀八は目を瞬かせる。