【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第16章 絶対的な関係
「…なんだよ、その目は」
「いえ、何も。…坂田先生には謝らなきゃいけないなと思っていたので」
「は?謝る?」
目を丸め首を傾げる。
なんでこいつが俺に謝るんだ?どっちかっていうと謝るべきなのは俺の方だろ。
「一昨日の件ですよ。あの時感情的になり過ぎて困らせちゃいましたからね」
申し訳なさそうに謝罪をされるが、それでも首を傾げたままだ。
「…別に謝る事じゃねーだろ」
「困らせちゃったのは事実ですから」
それでも首を振り謝罪を続けてくる。だが謝られてもこちらは戸惑うばかりだ。
俺がした事覚えてねーのか?いや、まさかな…。
「あー、もう謝罪はいい。俺は元々怒っちゃいねーから」
手を軽く振り取り敢えず謝罪を止めさせる。
「そうですか?良かった」
いつもの作り笑いを浮かべてくる。どうやら本当に追及してくる気は無さそうだ。
だが忘れているはずがない。単に無かった事にしたいだけか?
小さく咳払いをし一旦話を変える。