【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第15章 互いの関係性
「ジャージ、ありがとうな。洗って返すから」
「…別に気遣わなくていい」
高杉が虚をつかれたような顔をしたが、すぐにそっぽを向かれてしまった。
「腹減ったろ。さっき買って来た」
話を逸らすようにパンを差し出される。
それを見た途端、急に空腹を感じ腹がぐぅと鳴り出す。
「正直な奴だな」
喉を鳴らし笑われ恥ずかしくなってしまう。
「いただきます」と小さく言いパンにかぶりつく。空腹なせいかとても美味しく感じ無言で食べ進めた。
「あんまり慌てて食うと喉詰まらせるぞ」
少し呆れたように笑いながら飲み物を差し出してくれた。礼を言いそれを受け取ると喉を鳴らして飲みまたパンにかぶりつく。
そんな俺を高杉は小さく笑いながら頭を撫でてくる。これじゃどっちが年上なのか分かりゃしない。
十分に腹を満たし一息つく。
「満足したか?」
「うん。ありがとう」
いつの間にか隣に座っていた高杉の肩に凭れ掛かり頷く。