【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第15章 互いの関係性
「そんなに人に盗られんのが嫌なら大事にしてやりゃいいだろ」
「テメーには関係ねーだろ」
ギロリと睨まれる。
「関係ねー事はねーだろ。俺と八雲はもうそういう関係なんだし」
「それ以上くだらねー事ぬかすとマジで絞めるぞ」
怖い怖い。殺意むき出しじゃねーか。
にしてもこいつ、八雲の事となると感情出やすいな。
「あと、あいつの事馴れ馴れしく呼び捨てにすんじゃねぇ」
付け加える様に言われる。それに関しては返事をしかねるな。
「…話が逸れたな。質問を変えるけどよ、八雲は無事か?」
もう少し煽りたいところだが、そろそろ本題に戻らないと何も聞けずに終わりそうだ。
「さぁな。お前には教えねーよ」
踵を返しその場から離れていく。
「今の関係がこのまま続くと思ってんのか?」
これ以上呼び止める事は出来そうもなく、最後にそれだけ問い掛ける。
高杉は返事をする事も振り向く事もなく歩き続けた。