【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第15章 互いの関係性
「…っと」
飛び出したところに丁度良く高杉がおり銀八は足に急ブレーキをかける。
「あぶねーな。何してんだよ」
「そりゃこっちの台詞だ。テメーがここに何の用だよ」
高杉の言い方に少しカチンとしこちらもつい喧嘩腰になる。
「購買に飯買いに来たんだよ。ここに用はねぇ」
面倒そうにそう答えその場を立ち去ろうとする。
「おい、ちょっと待て」
「…なんだ」
危うく本来の目的を忘れるところだった。
ここで会えたのは好都合。あからさまに嫌そうな顔をこちらに向けてくるがそんな事は気にしてられない。
「お前、八雲が今どこに居るか知らないか?」
その質問に高杉の片眉がピクリと動く。
「…なんでそれを俺に聞くんだよ」
「お前なら知ってんじゃねーか?」
「質問の答えになってねぇ。俺がそんな事知るわけねーだろ」
会話を早々と終わらせようと高杉はその場を離れようとする。