【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第14章 罰と本音
「お前を気持ち良くしてるだけじゃ意味ねーからな」
そう言う高杉の顔はいつもの楽しげな表情ではなく歪んだ笑みだった。
「うぅっ!んっ、解いて…これ、解いてよ…っ」
「ダメだ」
きっぱりとした拒絶の声は恐ろしく冷たい。
少しでも拘束を緩めようと必死に腕をもがかせる。
今にもはち切れそうになっている自身の紐を解かないと気が狂ってしまいそうだ。
こうしてる間にも、高杉は八雲に快感を与え続けている。
「くっ…う、んぅっ!…はっ」
身体を震わせ全身で悶える八雲は完全に我を忘れていた。
「はっ…っ、た…高杉…」
荒い息を吐きながら高杉を見つめると何の感情も映さない瞳でじっと自分を見下していた。
真っ直ぐな眼差しにはどこか哀しげなものが宿っている。
しかし今の八雲にそんなところに気付く余裕はない。
「やぁ!っ、あ!はっ…あ!」
再び波寄せてきた快感に八雲はガクガクと腰を震わせ喘いだ。
「お前は俺のもんだ。…俺だけのものだ。他の奴になんか渡さない」
激しく腰を打ち付けながら高杉は呟く。その声はあまりにも小さく八雲の耳には入ってこなかった。