【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第14章 罰と本音
「何許可なく帰ろうとしてんだ」
「いや、でも…」
「口答えすんな」
「うわっ!」
そのまま腕を引っ張られソファーに倒される。
「ちょ…やめろ!」
ネクタイを外され服を強引に脱がされそうになり、高杉の手を掴み抵抗する。
バキッ!
右頬に鋭い痛みが走る。
口の中に鉄の味が広がり頬に熱を感じる。
ああ、俺殴られたのか。
ズキズキと伝わる痛みでようやく理解する。唐突過ぎて声すら出せなかった。
「大人しくしてろよ」
「…あ」
口元には笑みを浮かべているものの、不穏な光を放つその眼差しにゾッとする。
一気に体から力が抜け腕を掴む手を離す。
服を全て剥ぎ取られ、されるがままにネクタイで腕を縛られる。
怒らせた。…当然か。
こんな目をした高杉は初めて見るかもしれない。
こんな事ならあの時、ちゃんと断れば良かった。
嫌われちゃったかなぁ。
だが今更後悔したところで遅い。それに正直に話す事なんて絶対に出来ない。