【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第14章 罰と本音
「…なんで」
「あ?」
「お前…怒ってないのか?」
「別に俺は怒っちゃいねーよ。お前が誰とヤろうと俺には関係のねー話だからな」
その言葉が胸に痛みを与える。
「なんだ?怒って欲しいのか?そういや、お前ドMだもんなぁ」
いつもの様に喉を鳴らし笑う。
「そうじゃ…ないけど…俺…」
俺ってお前にとって何なんだ?
出かかった言葉を何とか食い止める。
今更聞けるわけがない。何より今はそんな事を聞ける立場ではない。
それに…
「なんだよ。何が言いてーんだ」
イラつき始めた高杉が眉間に皺を寄せる。
「…何でもない」
静かに首を横に振る。
答えなんて分かり切ってるのに、何を聞こうとしてるんだ俺は。
「ごめん。俺、もう行くよ」
その場に居るのが耐え切れなくなり小屋から離れようとした。
不意に腕に痛みが走り振り向くと高杉が腕を掴んでいる。