【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第14章 罰と本音
「……何…言ってるんだ?」
震える唇を開きようやく言葉が出た。
分かるわけがない。
例え、不自然だと感じられてもそんな事まで分かるわけがない。
なのになんでそんな事聞くんだ?
高杉は首をとんとんと指差す。
…首?
意味が分からず自分の首をさする。
「気付いてねーのか?」
その言葉にハッとし慌てて鏡で自分の首を見る。
首筋には小さな赤い跡がポツリと一つ残されていた。気付かなかったが、あの時に付けられたのだろう。
「お前にとってはそれも仕事か?校内で売春でも始めたのか?あばずれ教師」
「ち、違う!」
つい声が大きくなり否定する。
「何が違げーんだよ。あぁ、お前が好きでやってるだけか。流石は淫乱だな」
「違うんだよ。…そんなんじゃ…」
俯き声が段々と小さくなる。
実際したのは事実だ。言い訳なんて通用しない。
ただ無言でこちらを見つめるその表情は怒っているわけでも嘲笑うわけでもなく、何を思っているのか全く読み取れない。