【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第14章 罰と本音
ソファーで不機嫌そうな高杉がいつものように待ち構えていた。
それだけの事なのに胸の鼓動が大きくなる。
「遅かったな」
「ごめん」
気付かれないように平然を装い笑みを作る。
大丈夫、普通にしてればいいんだ。
「何かしてたのか?」
「え?…何って?」
一瞬体が固まりゆっくりと高杉の方を向く。
「また仕事でも頼まれてたのか?」
「あぁ。…うん。そんなとこかな」
笑みを浮かべたまま頷く。
ダメだな、意識し過ぎるとすぐにバレる。坂田先生と同じで高杉も勘が鋭い。
「相変わらずバカみてーにお人好しだな」
「バカみたいは余計だろ」
苦笑いを浮かべながら突っ込むがどうにか誤魔化しきれたようで安堵する。
「バカだろ。お前は頼み事は何でも引き受けるからな」
「まぁ、そうかもしれないけど…」
「まさかセックスの頼みも断らねーとはな」
言葉を遮るように言われたその言葉に目を見開く。
嫌な汗が流れてくる。言葉が思い付かず重い沈黙が続く。