【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
「…けどあんま褒められた行動ではねーな。いくらクラスの為に動きたいっつっても、限度があんだろ」
つい緩んでしまった口元に気付かれないように顔をそらして話す。
「それは…分かってます。すいません」
「別に怒っちゃいねーけどよ」
まぁこいつのバカ真面目な性格考えるとあんまり責めれねぇんだよな。
だからってこのまま放っておくわけにもいかねーし。
何度目か分からない溜息をつき銀八は八雲の方へ顔を戻す。
「…分かった。聞きたい事は聞けたし、もういいぞ。引き止めて悪かったな」
鍵を開けようと扉に腕を伸ばす。
「待って下さい」
今度は自分が呼び止められ鍵を開ける手が止まる。
「何するつもりですか?」
「…何って?」
「高杉のところに行く気ですか?」
「あぁ、行くよ。話し合いで解決出来る奴じゃねーし、場合によっちゃ無理にでもデータぶん取って来るつもりだけどな」
「止めて下さい!!」
感情を露わにした怒り声に目を見開く。