【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
「…ズルいじゃないですか。カマかけるなんて」
「刑事ドラマの基本だろ?犯人にカマかけんのは」
「俺、犯人なんですか」
そう言いながら力なく笑う。
「けどまぁ、これで言い逃れは出来ねーよな?今度は正直に話して貰おうか」
八雲は無言で俯いてしまう。
なんか、悪役みてーだな俺。
正直ここまで追い詰める気無かったんだけど。こうでもしねーと言わなさそうだったし。
少し罪悪感を感じ銀八は頭を掻きながら再び尋ねる。
「まぁ、ここまでしたのは悪いとは思ってるよ。けど最近お前の様子おかしいしよ…何か困ってんなら、力にはなりてーわけよ。だから、話しちゃくれねーか?」
「…困っては、ないですよ」
顔を上げようやく言葉を返してくれた。
そしてぽつぽつと語り出す。