【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
「もういいでしょ?実際テストは問題なく終わったんですから。もうそれでいいじゃないですか」
「…意味ねーんだよ」
「え?」
「結局、高杉呼んだって意味なかったんだよ。あんな結果じゃ呼ばなくても一緒だったろうし」
その言葉に一瞬八雲の表情が変わった事を銀八は見逃さなかった。
「というか、俺としてはどんな結果になろうとあいつを呼ぶ気はなかったしな。それをお前が勝手に連れて来ただけだろ?」
その発言で表情は明らかに変わった。拳を握り締め怒りを耐えているようだ。
あともうひと押しか。
「…お前の行動は無駄だったんだよ」
ダンッ!
突然胸倉を掴まれ壁に背中が当たる。
いってーな。やるならやるって言えよ。
「分かってますよ!言われなくても分かってましたよ!けど…けど、あなたにそれを言われたら、何の為にあんな事まで!」
「やっぱり何かしたか」
自分で墓穴を掘った事に気付いたのかハッと我に返り胸倉を離される。