【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
八雲を国語準備室に連れ込み扉と鍵を閉める。
この時間帯なら誰も来ないだろう。
「さて、と。何の話か分かるよな?」
「何のことやら…」
こいつ、まだとぼけるか。まぁいい。順に聞いていくか。
銀八は小さく咳払いをすると八雲に向き直す。
「文化祭の話だ。どこに居たかまだ聞けてねーよな?」
「あぁ…えっと…実は、体調崩してたんですよ。それで早退してて…心配かけちゃうと思って言えなかったんです」
「すいません」と付け加えさも申し訳なさそうな表情を浮かべられる。
ほらな、だからあの時に全部聞き出したかったんだよ。
嘘付ける時間与えちまったじゃねーか。クソッ、あのバカ校長め。
銀八は内心舌打ちをし校長を罵った。
こう言われちゃこれ以上追及するのも難しそうだな。
攻め方を変えるか。