【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第13章 思わぬ落とし穴
今日のお昼どうしようかなぁ。
仕事も一段落し、ようやく昼休みだと八雲は一人喜びながら何を食べるか考えていた。
学食やコンビニって地味に出費に響くようになってきたな。
もう弁当でも持って来ようかな。晩飯の残りでも詰めて。
あ、ついでに高杉にも弁当作ってくるか。美味しいって言ってもらえたし。
でも迷惑かなー。
途中から関係無いことに考えを巡らせながら結局今日は学食という結論にたどり着き席を立った。
坂田先生もあの後授業とかでこっちには来なかったし。もう心配ないかな。
今日の定食なんだろ。
「ぐえっ!?」
心配も薄れルンルン気分で職員室を出たところで首根っこを誰かに掴まれた。
誰だよ変な声出ちゃったじゃねーか。
腹を立てながら後ろを振り向くと案の定銀八が居た。
…まぁ、だと思ってた。
「…何か、御用でしょうか?」
「話があるんだよ。ちょっと時間くれねーか?」
「お昼ご飯食べたいんでお断りします」
「まぁまぁそう言うなって」
「拒否権を使わせて下さい」
「悪いがうちでは扱ってねぇ」
そのままずるずると銀八に引っ張られていく。
やっぱり覚えてたのか…
いや、大丈夫。ちゃんと策は練ってある。
銀八に引っ張られながら八雲は拳を握り締めた。