【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第12章 お泊り
「やめろって…あっ」
耳を舐められ小さく身体が反応する。
「お前…疲れてるんじゃないのかよ」
「これは別だろ」
「何言って…うわっ!」
いきなり体が宙に浮く。
高杉に体を持ち上げられる。いわゆるお姫様抱っこだった。
「ちょっ…いきなりなんだよ!」
バランスを崩しそうになり高杉にしがみつく。
「ここじゃやりにくいだろ。にしても、お前軽いな」
そのままベットまで運ばれる。
まるで女のような扱いをされて恥ずかしい。
「…このアパート、壁薄いんだけど」
「声抑えてりゃ大丈夫だろ」
「そうかもしれないけど…っ」
首筋に噛み付かれそのまま服を脱がされる。
「まさかお前から誘ってくるとはなぁ」
首、鎖骨と味わうようにゆっくりと舐められる。
「んっ…別に、誘ったわけじゃ…」
「いいじゃねぇか。俺達の関係はそれしかねーんだしよ」
その言葉にズキリと胸が痛む。
一気に現実に引き戻されたような気分だった。
「…そうだな」
俺はそれに力なく答え小さく頷いた。