【3Z】犬のように愛し猫のように可愛がる【R18/BL】
第12章 お泊り
「風呂、湧いてるけど入るか?」
「ん?あぁ…そうだな。…一緒に入るか?」
ニヤリと笑みを浮かべこちらを見てくる。
「何言ってんだよ!」
顔が赤くなりつい声がデカくなってしまう。
「冗談だ。流石に疲れたしな。風呂借りるぞ」
からかうように小さく笑いながら高杉は浴室へ向かった。
なんだ、冗談か…
ホッとしたような残念なような、複雑な気持ちになる。
今まで高杉が居たところに腰を下ろし、一息つく。
俺は、あいつに何を望んでるんだろうなぁ…。
今の関係は決して良いとは言えないが、断ち切りたいとは思わない。
それは諦めではなく、本心からそう思っている。
そんな俺をあいつはどう思うだろうか…
こんな関係がいつまでも続くわけが…