第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
キングズリーがくれたのは、やっぱりホウキ。
「ありがとう!!」
ハリーはどんな誕生日かな?
私からのプレゼント、喜んでいるかな?
「リエル、またあれを聞かせてくれよ。」
ロンが言っているのは、マグルの楽器のバイオリンのこと。
小さい頃、面白半分でマグルのものを持ってきていたアーサー。
ある日持ってきたバイオリンを私に渡すと、私は驚いたことにそれを弾いたらしい。
それからは時々バイオリンの教本を私に与え、私もそれを見て弾いていた。
なぜ弾けるのかは私にも分からない。
「わかった。弾くね。」
バイオリンを部屋から持ってきて皆の前で演奏する。
マグルの世界ではよく流れる『愛の挨拶』という曲を弾く。
シリウスやキングズリー、ジョージとフレッドとジニーは初めて耳にする音らしく、聞き入ってくれた。
弾き終えると、拍手がおこる。
「上手いや!!」
「リエル、君はマグルのものも弾けるのか。」
シリウスは驚いた顔で私を見る。
「マグル製品を使いこなせる才能はシリウスから引き継いだんだな。」
アーサーが笑う。
シリウスも笑った。
皆がだんだんと帰り、日も暮れた頃、私はベランダであの人を待った。
すっと音もなく現れたセブルス。
「来てくれると思った。」
「誕生日、おめでとう。」
セブルスは小さな包を私に渡した。
「ありがとう!」
あまり大きい声は出せない。
「......シリウスを庇ったこと、怒ってる?」
「それに関しては怒っていない。だが、危険なことを率先してやることは、いいとは思っていない。」
相変わらず表情は無いけど、優しい。
「ごめんなさい。でも、ありがとう。」
笑顔でセブルスを見る。
「.....綺麗に、なったな。」
「そうかな?ありがとう。」
「あぁ。」
「私ね、前の誕生日にセブルスからもらったお花、ホグワーツにも持ってってるんだ!」
「.......そうか。」