第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
《リエルside》
記憶に残る中で初めて泣いた。
それも、人の前で。
「.......ありがとうシリウス。もう大丈夫。」
「リエル、泣いてはいけないなんてことはない。辛かったら泣いていいんだ。」
私の涙を拭い、シリウスはもう一度優しく抱きしめてくれた。
「ありがとう.....。」
「君は優しいから、我慢してしまうんだろう。だが、我慢は不要だ。」
ウィンクをしたシリウス。
つられて私も笑顔になった。
シリウスが部屋から出た後、ネックレスを開ける。
お父さんとお母さん。
2人が微笑んでいる。
もちろん止まった写真じゃなくて、動く写真。
2人は双子の兄妹を抱きかかえ、笑っていた。
「大丈夫。きっと、強く生きるから。」
2人に約束する。
「だから、見守っていてね。」
ただ微笑んでいる。
私は、本当に幸せ者だ。
リーマスがいて、シリウスがいて、ハリーがいて、ロンがいて、ハーマイオニーがいて、たくさんの友達がいる。
お母さんは今までに2人いて、お父さんはシリウスとリーマスも合わせて4人。
こんな恵まれた子が他にいる?
確かに、2回も大切な人を目の前で殺され、何回も危険な目にあった。
でも、いつも1人じゃなかった。