第4章 ハリー・ポッターと炎のゴブレット
「やぁやぁ総理。ごきげんよう。」
こいつ.......
顔を見て、思い出した。
2歳のとき、里親のマグル2人を殺した男。
こいつだ。
「誰だ?」
「あぁ、申し遅れた。私はルシウス・マルフォイ。」
ルシウス・マルフォイ.......?
ドラコの父親?
「早速で悪いが、死んでもらおうか。」
「ステューピファイ!!」
透明マントを剥がず、そのまま攻撃をする。
全く気がついていなかったルシウス・マルフォイは杖を弾かれる。
ふんっ、親子のくせにドラコより馬鹿だ。
「誰だ!?」
「義父さん(おじさん)と義母さん(おばさん)の敵....。」
殺す。
でも、呪文を言う前にドラコの顔がよぎる。
こいつは最低。
でも、ドラコの父親。
人の親。
殺すことなんて、できない。
でも、こいつは私の家族を殺した男。
「あぁぁぁぁぁっ!!!!」
訳もわからずイライラが抑えきれなくなり、叫びと共に稲妻が光る。
ルシウス・マルフォイはその隙に逃げたらしい。
そうだ、指輪を割らなきゃ.......。
「レダクト。.......総理..........もう、....大丈夫..........で、す....」
身体中が重い。
私はそのまま倒れてしまった。