第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ハーマイオニーの声を聞き、振り返ると....
「リーマス!!!」
私とシリウスはほぼ同じタイミングでリーマスの方に走った。
「リーマス!お願い!!我を持って!!」
満月を見て、狼人間に変身していくリーマス。
そんなっ.......
「シリウスっ!!!」
リーマスに叫んでいたシリウスが崖から落ちる。
リーマスがこっちに来ている....
「先生?ルーピン先生?」
ハーマイオニーがリーマスに語りかける。
無理だ。
届かない....。
私は心を決め、動物もどきになる。
もちろん非合法だけど。
白い狼。
小さい頃、シリウスから動物もどきの話を聞いて、私もできるんじゃないかなーなんて思って、やってみたらできた。
「リエル!!」
ハリーの声が聞こえる。
ごめん、リーマス。
シリウスを掴むリーマスに体当たりをする。
「リエル?!戻ってこいっ!!」
セブルスの声が聞こえる。
ごめん、戻れないよ。
リーマスの気をひこうと何度も体当たりをする。
『アウーーーーー!』
遠くで声が聞こえる。
リーマスはそれにつられて行ってしまった。
誰かが助けてくれたのかもしれないけど、その人が危ない!
私はそっちに走っていく。
ハリーとハーマイオニー?それに、バックビークも!?
わけがわからないまま、もう一度リーマスに体当たりをする。
「リエル!僕ら、君の時間の僕らじゃないんだ。」
意味がわからず、2人を見つめる。
「私とハリーはこの逆転時計を使ってこの時間に戻ったの。あなたもよ。いい?シリウスのところに行って。さぁ、早く!」
言われるがまま、シリウスの匂いがする方に走る。