第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「私たちの学友だ。親友だと思っていた。」
「ペティグリューは死んだはずだ。」
「死んでないの!ロン!そのネズミを渡して!お願い!」
ロンからネズミを奪ったシリウスはリーマスと魔法をかける。
するとたちまち人間になり、ピーター・ペティグリューが現れた。
「リーマス、シリウスか!懐かしの友よ!」
逃げようとするペティグリューを捕まえる。
「ハリー?お父さんにそっくりだ、親友だったんだよ!お嬢さんは....?リリーにそっくりだ!美しい女性だったんだ!」
「よく2人の前でそんなことが言えるな!よくジェームズとリリーの話ができるな!!」
私は、静かに心の中が黒くなっていくのがわかった。
杖を構えるシリウスとリーマスの後ろでペティグリューに杖を向ける。
「クルシオ」
ピーター・ペティグリューにあたり、苦しみだす。
リーマスが咄嗟に私の杖を弾いた。
「リエル!」
「どうして!この男は両親を裏切った!その報いを受けさせる!」
「ご両親が君に復讐を望んでいると、本気でそう思っているのか!」
「待って!!」
ハリーが言い争う私たちを止めた。
「そいつをホグワーツに連れていきます。連れてって、そして、ディメンターに引き渡す。」
なんとか一件落着し、叫びの屋敷から暴れ柳に向かい、外に出る。
「シリウス.......」
「リエル、怖い思いをさせてすまなかった。」
「ううん、大丈夫。それよりあなたの怪我が....」
「私は大丈夫さ。」
ハリーもこっちに来た。
「美しい。初めてホグワーツに入った時のことは、今でも忘れない。」
昔の話を少し聞かせてくれた。
「ハリー!リエル!!」