第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「シリウス、リーマス、ハリー達は誤解してる。その誤解を解かないと。」
「リエル、今はそれよりも奴を殺すことが優先だ。」
ハリーを庇うハーマイオニーが私を見つめる。
「リエル、あなたもグルなの?」
「言ったでしょ?シリウスもリーマスも私の大切な人だって。2人はハリーと私を殺すわけじゃない。大丈夫。」
訳が分らないと言った顔の3人を見て、私は小さく深呼吸をする。
「リーマス、シリウス.......私にやらせて。」
「リエル、君が手を汚すことは」
「父さんと母さんの敵、とらないと。」
「ダメだ。君の手は汚させない。」
「エクスペリアムス!」
セブルスが入ってきた。
「セブルスっ....!」
シリウスに杖を向け、歩いてくるセブルス。
「違うっ!」
私はシリウスの前に立ちふさがった。
驚いた顔のセブルスを見て、心が痛くなる。
「セブルス、違うの。シリウスじゃない。」
「そこをどけリエル。」
「.......どかない。シリウスを殺すなら、私も死ぬ。」
「..........お先にどうぞ?」
ハリーの方をチラッと見たセブルス。
「エクスペリアムス!」
なんと、ハリーが狙ってふっとばしたのは、セブルスだった。
「ハリー!?何やってんだよ!」「先生を襲うなんて!」
「ペティグリューの話をして!」