第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「まさか....。」
「ロンのネズミに化けてるよ。指が一本欠けたネズミにね?」
リーマスは唖然とした顔で私を見つめる。
「シリウスは、私たちに危険を知らせに来た。ピーター・ペティグリューが私たち兄妹に何かをするんじゃないかって思って、わざわざ。そんな人が私たちを殺そうと考える?」
リーマスは深く考え事をしていた。
私に寮に戻るように言ったあと、部屋にこもって何かをずっと考えていた。
次の日。
バックビークの死刑が決まり、私とハリーとロンとハーマイオニーはハグリッドの家に来ていた。
ハグリッドがロンのネズミを手渡す。
.....今がチャンスか?
こっそり杖を構える。
「痛っ!」
ハリーに石が当たる。
「ダンブルドアが来るわ。」
ハグリッドの家を出る。
私はハリーにすら言ってなかった。
ロンのネズミがピーター・ペティグリューだってこと。
「痛いっ!スキャバーズ!」
スキャバーズに噛まれたロンが走っていってしまう。
「ハリー!ハーマイオニー!リエル!逃げろ!グリムだ!!」
後ろを振り向くと、黒い犬が.......。
シリウス?
「待って!」
私もシリウスを追いかける。
「リエル!?」