第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
談話室で1人、考え事をする。
バチっ.......バチバチっ....
炎が急にメラメラと燃えだした。
「リエル?」
「シリウス!どうして!....どこにいるの?」
「リエル、今は時間がない。詳しい話はまた後でする。明日、叫びの屋敷に来てくれ。」
「分かった。」
ホグワーツを抜け、叫びの屋敷に向かう。
ハリーが持つ透明マントは、私も昔もらっていた。
透明マントをかぶり、叫びの屋敷に入る。
「リエル?」
「シリウス!!」
シリウスに飛びつく。
「リエル.......会いたかった....。」
「シリウス、どうしてこんな危険なことを?」
「君は私を恨まないのか?」
「だって、信じてるもん。私にとってシリウスは大切な人なんだよ。」
抱きしめたシリウスは痩せ細っていて、ボロボロだった。
「ご飯、食べてないでしょ?これ。あと、真実を聞かせて。」
お昼の時のサンドイッチとサラダとスープを出す。
「君はリリーに似てとても優しい。....真実、というと、君の両親の住処をヴォルデモートに教えた人間のことかい?」
「そう。夢でも見たって言ったよね?誰なの?」
「ピーター・ペティグリューと言って、私たちの学友だった男だ。」
ピーター・ペティグリュー....。
許さない。
「ハリーは元気かい?」
「うん。元気だよ。」
「リエル、君は?」
「私も元気。」