第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「..........ううん。」
「リエル、昔言ったことを守ってくれているのはありがたい。でも、隠し事はして欲しくない。」
リエルだけは信じてあげてほしい。
昔、リーマスは私に言った。
「リーマスも言ってたじゃん。シリウスは父さんの親友だから、悪いことはしてないって。」
「.......リエル、シリウスは君の両親の住処をヴォルデモートに」
「シリウスじゃないよ。ヴォルデモートがそう言ったの。」
「それは君の夢だ。」
「私が見ている夢は、予知夢だよ。ヴォルデモートが私に話してることも本当だよ。」
「リエル、シリウスは」
「....いいよ、信じてくれなくても。私はシリウスを信じてる。リーマスが昔私に言ったように。だって、私にとってはシリウスもリーマスもとても大切な人なんだから。」
リーマスは驚いた顔をして、軽く私を抱きしめた。
「くれぐれも注意しなさい。いいね?」
「ありがとう。」