第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「自分の力が抑えられないって?」
「リエルが君と離されたのには訳がある。リエルは生まれつき、とても強い力を持っていたんだ。だからヴォルデモートが復活したとき、一番に狙うのはリエルだろうとダンブルドアは考えた。だから離されたんだ。」
つまり、リエルと僕が離されたのは、僕の身を守るため?
リエルが一番に.......その、殺されるだろうから、僕が巻き込まれないようにって?
そんなの....
「....君はジェームズにそっくりだが、リエルはリリーにそっくりだ。2人を見ていると、ジェームズとリリーにあっているような気がするよ。」
「シリウス・ブラックは、本当に僕たちを殺しに?」
「信じたくはないさ。....リエルのように、心の底から信頼することができなくてね。旧友なんだが.......」
「リエルは昔からシリウスと仲が良かったんですか?」
「アーサーから聞いて私も驚いているんだ。心が繋がっていると言ったらしくてね。」
「心が?僕には、フクロウを通じて話してるって....。」
「.......フクロウか。」
何か納得したような顔をした先生。
「これからも君たちにはたくさん危険なことが起こるだろう。でも、忘れてはダメだ。ハリー、君は1人じゃない。」