第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「ハリー!」
席に戻ると、だいぶ辛そうなハリーがチョコレートを食べていた。
チョコレートを渡したのは、きっとリーマスだ。
「リエル!あなたどこに行っていたの!?心配したのよ!?」
「ご、ごめん....。」
「ハーマイオニー、そう詰め寄るなって。リエルは状況判断が早いから、きっと運転手のところにでも行ったんだろ?」
ロンが笑ってくれる。
ハーマイオニーも少し笑って席についた。
「ディメンターって、何なの?」
ハリーが聞く。
「ディメンターはアズカバンにいる囚人の魂を吸い取るの。今は、シリウスを探していて、それでこの汽車を襲った。私とハリーには興味を示したみたいだけど。」
特に私は、シリウスとよく話した。
ディメンターに興味を持たれてもおかしくはない。
「ディメンターに出会ったら逃げるんだ。」
「もう出会いたくないけどね。」
そのとおりだ。
パトローナスの呪文をハリーたちも知った方がいいと思った。