第3章 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
「それが全て嘘だとしたら?」
「嘘?シリウスが私を騙すために幼い頃から危険を冒して会いに来ていたって?そんなこと、見つかったら即座に死刑になるのに?」
3人は押黙る。
....ん?
この寝てる人、リーマス!?
何でホグワーツ特急に....。
ガタッ!!!
汽車が急に止まった。
「何だろう.......何かが外で動いてる....」
この嫌な雰囲気、知ってる……。
確か、ディメンターだ!
でも、何でこんなところにディメンターが?
「何かが乗り込んでくる.......」
私は立ち上がり、外の様子を見る。
「やっぱり....。」
怯える3人をよそに席を立ち、運転席の方に向かう。
「エクスペクト・パトローナム!」
女鹿が出る。
運転手は3体のディメンターに幸福を吸い取られていた。
「大丈夫ですか?気分は?」
「大丈夫です....。」
「汽車を発車させてください!」
「わ、分かりました。」
ディメンターを倒していく。
「リエル!」
「リーマス?」
「後ろだっ!!!」
後ろを振り向いた時には、もう遅かった。
ディメンターが私の幸福を吸い取る。
「エクスペクト・パトローナム!!」
リーマスが倒してくれた。
「リーマス、何でディメンターが?」
「シリウスを探しているんだ....。」
シリウス....。
何をしようとしてるの?
私も手伝うよ?
「運転手は大丈夫。もう運転も再開してもらってるから。」
「よくできた子だ。」
リーマスは私を抱きしめた。