第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
『父と母に似て頭がいい子だ。』
ヴォルデモートの声が響く。
「やっぱ、あなたが協力者だったんだね、クィレル先生。」
「いつからきづいた?」
「さっきも言った通り、入学当初から。セブルスも疑ってたよ。」
「スネイプ.......。あいつは私を常に監視していた。」
知ってる。
常に目を光らせていたのも。
「ハロウィンの騒ぎも、あなたが。」
「あぁ。あの日、全員が女子トイレに向かったのにスネイプだけは違った。」
さすがセブルス!
『直接話をさせろ。』
「しかし、あなた様はまだ弱っております。」
『そのくらいならできる。』
ターバンをゆっくり外していくクィレル先生。
「久しぶりだな、リエル・ポッター。」
頭の後ろに、ヴォルデモート....!?
「なんともまぁ、無様な姿だね。」
「あの日、お前たち兄妹に体をボロボロにされ、今は人に寄生せねば生きることもできん。」
私たち兄妹じゃない。
お母さんの力だ。
「あいにく、私は賢者の石を持ち合わせてない。殺すなら今のうちだよ?」
「今はいい。体が戻ったらすぐにわしのこの手で殺しに行く。」