第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
クリスマス当日。
起きてキッチンに向かうと、ツリーの下にプレゼントが置いてあった。
もっと小さい頃、クリスマス当日が楽しみでクリスマスイブから一日中起きようとした時があった。
でも、いつの間にか眠っていて、起きたらツリーの下にプレゼントが置いてあった。
「リエル、おはよう。それ、全部リエルのよ。」
「やった!ありがと!」
プレゼントを開けてみる。
中には手帳のようなものが入っていた。
開けてみると、たくさんの写真が入っていた。
「これ.......お父さんと、お母さん....。」
「リーマスが見つけた写真なの。どうかしら?」
「すごく嬉しい....。」
写真の中で笑うお父さんとお母さん。
最後の写真は、お父さんが産まれたばかりのハリーを抱き、お母さんが私を抱いてる写真。
私は、できるだけ自分から過去の話をほり返さなかった。
幼い頃はリーマスに両親の話を聞いたけど、自分について聞いたことはない。
リーマス達が悲しい思いをするんじゃないかって思ったから。
お昼はいつもどおり普通に過ごし、夕飯は3人で食べた。
「リエルは、小さい頃、好き嫌いが激しかったんだ。」
ふと、思い出すように言ったリーマス。
リーマスから昔の話を聞くのも、意外なこと。
「ここに来た当時、リエルは誰にも心を開かなかったんだよ?」
「そうなの?リーマスにも?ドーラにも?モリーとアーサーにも?セブルスにも?」
「全員によ。ずっと黙ったまま、隅っこに座っていたわ。」