第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
《リエルside》
『父と母が恋しくないか?』
....ヴォルデモート.......
『ハリーとリエルと我輩がいれば、2人を呼び戻すことなどたやすいことだ。』
よく言うよ。
死に追いやったのはお前だろ。
『お前の愛すべき人間全てを殺してやろう。』
ふざけるな。
今度は必ず私の手でお前を殺す。
『おぉ、何とも勇ましい。』
許さない。
絶対に。
許されざる呪文を使っても、どんな手を使っても、アズカバン送りになっても、こいつを殺す。
『パリーンッ!!!』
「っ!」
大きな物音で目が覚める。
「リエルっ!!」
すぐにリーマスが来た。
どうやら、私の部屋にあったガラス類が割れてしまったらしい。
「....何があったんだ?」
「わかんない....。嫌な夢見て、そしたらガラスが割れて、目が覚めたの。」
「そうか....。どんな夢だった?」
「ヴォルデモートが私に質問してきた。両親が恋しくないか?とか、私の大切な人たちを全員殺すって....。」
魔法の力で割れたのか....。
「大丈夫。そんなことはおこらない。」
「.......本当に?私、時々思うんだ。私が見ているものは予知夢なんじゃないか、って。」
「.......まさか。」
リーマスは嘘をつくのが下手くそだ。