第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
「ねぇ、リエルが初めてここに来た時のこと、覚えてる?」
「忘れるわけないさ。」
リエルは、ここに来たとき、誰にも心を開かなかった。
幼い頃に二度も周りの人間を殺されている。
無理はない。
ご飯も食べず、水も飲まずでかなり大変だった。
自分の子供もいるのにモリー・ウィーズリーが毎日来てくれて、ご飯を何とか食べさせた。
モリーのアイディアで動物園にリエルを連れていった時だった。
ヘビのケージの前で止まり、ヘビに話しかけたリエル。
あの時は本当に驚いた。
まさか、リエルがパーセルマウスだとは思ってもみなかった。
『リエルは、ヘビと話せるんだね。』
『魔法使い、なれる?』
『もちろん。君のお父さんもお母さんも、立派な魔女と魔法使いだったんだ。』
これがリエルと交わした初めての会話。
「リエルも元気に育ってくれて.......本当によかったわ。今より小さい頃は、大変だったものね。」
「身体が弱かったからな。」
よく病気にかかり、看病した。
この子は、絶対に守る。
ジェームズとリリーに変わって、私が守る。
そう誓った。
だから、セブルスとリエルが話しているときはヒヤヒヤした。