第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
私は5歳でパトローナスが使えた。
私の守護霊は女鹿。
お母さんと同じ。
「リエル、怖い夢を見たら私に報告してほしいんだ。」
「分かった。」
「おやすみリエル。」
「おやすみリーマス。」
眠れないよ。
怖いんだもん。
どんな夢を見るか、怖い。
起き上がってキッチンに向かう。
水を飲むと少し落ち着けた。
「リエル....眠れないのか?」
「うん……。」
ソファーに座る。
リーマスも隣に座った。
「リエル、夢は夢だ。安心しなさい。」
「……でもね、リーマス。ヴォルデモートが何かを探してる。これは、夢?」
リーマスは困った顔をして、私を抱き上げた。
「大丈夫。大丈夫だ。」
優しく背中をさすってくれているうちに、安心して眠っていた。
《リーマスside》
「リエルは?」
リエルを部屋のベッドに寝かせてリビングに戻ると、ドーラが小さな声で尋ねた。
「やっと、安心して眠りについた。」
ダンブルドアから言われたのは、いいことではないこと。
『リエルの力は、どんどん強くなっておる。それと、最近、リエルは夢を見て魘されているようでな、毎晩見た夢をわしに報告してくれんかの?』