第8章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
19年後。
子供たちが歩くその後ろをジョージと歩いていた。
「本当に大きくなったな。」
「本当にね。」
私たちの左手の薬指には銀のリングがはまっていた。
「シリウス、ちゃんとリーマスとドーラの後に続いて。」
私は3児の母になっていた。
戦いから数年で長女のドーラが産まれた。
その後は2つ違いでリーマスとシリウス。
ドーラ・リリー・ポッター
リーマス・ジェームズ・ポッター
シリウス・フレッド・ポッター
私と結婚する時、ジョージは「ポッターの姓を名乗ろう」と言ってくれた。
言葉に甘え、ウィーズリーではなくポッターのままだ。
ジョージもポッター姓になり、毎日やんちゃな子供たちの相手をしてくれる。
そして今、私のお腹にはもう1人子供がいる。
この子もまた男の子だ。
産まれたらセブルスの名を与えることをジョージと決めている。
そして、リーマスとドーラの子供、テディも私の養子だ。
娘にドーラの名前をつける時、ニンファドーラにするかすごく悩んだ。
でも、ドーラはニンファドーラの呼び名を嫌っていたから、ドーラのまま付けることにした。
リーマスもドーラも、テディに名前を貰っていいか尋ねたが、快く了承してくれた。
テディは今、魔法省に務めている。
ガールフレンドと住んでいるからもう一緒には暮らしていないけど、たまに帰ってきてくれる。
私とテディはあまり歳が離れていないけど、義理の母だと認識してくれていた。
子供たちは成長し、ドーラは可愛らしい赤毛の女の子に、シリウスはジョージに似ていたずら好きに、リーマスは真面目な子に育っていた。