第8章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
フレッドも亡くなっていた。
「フレッド……。あなたのおかげでホグワーツが楽しかった。ありがとう。」
ジョージがやってきた。
「リエル、どうして俺の記憶を消したんだ?」
……記憶が戻ってる。
「いや、本当は分かってるよ。俺を危険な目に晒さないため。でも俺はリエルをどう思っていたか、しっかり思い出した。……今でも同じ気持ちだ。」
「ジョージ……。」
駆け寄って抱きしめあった。
「本当に……よかった。リエル、生きてた……。」
「ジョージ……。」
小さな咳払いをしたのはマクゴナガル先生だった。
「マクゴナガル先生……。」
「リエル、あなたはとても勇敢でした。」
「先生……、多くの犠牲をもって、ようやく平和になったんです。私じゃないんです……。」
マクゴナガル先生は眉を下げて私を見たあと、抱きしめてくれた。
「あなたはホグワーツの生徒として、グリフィンドール生として立派でした。よく頑張りましたね。」
私も抱きしめ返した。
ハーマイオニーとロンとハリーに呼ばれ、城の外に出た。
「リエル、あなた本当に危ないことをして!」
ハーマイオニーが泣きながら詰め寄る。
「ごめんなさい。」
3人に謝る。
「デスイーターになれば、ヴォルデモートの動向を掴みながらセブルスやホグワーツの生徒を守れると思ったし、リーマスや騎士団のメンバーに危険が及ぶこともないと思った。」
「僕らを守るためだってことは、何となく気づいてたよ。」
ハリーが笑う。