第8章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
ハリーがヴォルデモートと対峙していた。
「ハリー!」
私も加わった。
ヴォルデモートは呆気なく倒れた。
ヴォルデモートの体が滅んでいく。
でも、私は死ななかった。
「どうして……?ヴォルデモートが滅びれば、私も死ぬはずじゃなかったの……?」
独り言のように呟く。
「リエル、ヴォルデモートと僕達の絆は、切れていたんだよ。僕がヴォルデモートに呪文をかけられたとき、ダンブルドア先生と話したんだ。断ち切ることが出来たんだよ。」
「私のも……?」
「そう。だから、僕らはもう自由になったんだ。」
ハリーと抱き合った。
ようやく私たち双子は解き放たれた。
ヴォルデモートという呪縛から。
私は校内に戻り、リーマスとドーラをみた。
泣きながらリーマスを抱きしめた。
「ごめんなさい……リーマス……。」
「リエル、リーマスから聞いていたんだよ。手紙にはデスイーターとなってハリーを守ること、必ず決着をつけることを書いたそうだね。」
アーサーとモリーが私の肩を抱いていた。
「リーマス……リーマス、ごめんなさい……。ずっと愛していますお父さん。私を愛してくれてありがとう。」
モリーは優しく私を抱きしめた。
「ドーラ、ドーラもありがとう。たくさんリーマスと私を愛してくれて。テディ(ドーラとリーマスの息子)のことは任せて。」