第1章 ハリー・ポッターと賢者の石
「レビオーサよ。あなたのはレビオサー。....ったく、嫌味なやつだよ。だから友達がいないんだ。」
ロンが言ったその言葉を、ハーマイオニーは聞いていたらしい。
泣きながらどこかに走っていってしまった。
「.......私、様子見てくるよ。」
ロンとハーマイオニーは時々喧嘩をする。
ハーマイオニーのプライドの高さとロンの性格上、2人は全く馬が合わなかった。
「ハーマイオニー?」
女子トイレの個室でハーマイオニーは長いこと泣いていた。
「リエル....?」
「ごめんね、ロンがあんなこと....。」
「あなたが謝ることじゃないわ。」
皆で仲良くしたい。
これは私の願いだ。
ハリーとも、ロンとも、ハーマイオニーとも。
長いこと泣いていたハーマイオニーに、私はとことん付き合った。
ほっとけないのもあったけど、1人にして何かあったら大変だし。