第8章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
《リエルside》
大広間に生徒たちが集まる。
ハリーが隠れていることは分かっていた。
「もしこの中に、今夜のポッターの動きを知っているものがあれば、今ここで申し出るが良い。……ただちに。」
ハリーが出てくる。
「ここは、徹底的に防御を固めているようですが、警備に穴があるようですね校長。それも致命的な穴が。」
騎士団のメンバーが扉を開ける。
……あぁリーマス、生きていた。
続けてハリーはセブルスに怒鳴った。
「よくものうのうと校長の座に……!あの夜お前は何をした!お前を信じていた先生を裏切り、そして、殺したんだ!違うか!」
セブルスが杖をとると、マクゴナガル先生も杖を構えた。
私の目には、演技じみてうつるセブルスの攻撃だった。
そのまま攻撃をわざとカロー兄妹に当てると、私を引っ張って姿くらましをしようとした。
わざとらしく私を強引に連れたようにみせたいのだ。
騎士団のメンバーに戻れるように、リーマス達が私を敵になったと思わないようにしている。
だから私はその手を避けてハリーに攻撃をしかける。
「うっ!」
「言ったよね。次会ったら殺すって。」
セブルスの息を飲む音が聞こえた。
「私は何も奪われない。」
ハリーに杖を向けた。
リーマスが駆け寄ってハリーの前に立ち塞がる。
「リエル、もうやめるんだ。」
「やめないよ。私はあなたの敵だ。」
「リエル、もう行くぞ。」
セブルスが駆け寄り、そのまま姿くらましをした。