第8章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part2
「ホグワーツはどうなってるの?」
「スネイプが校長さ。」
「最悪ね。」
「それよりリエルは?」
「リエルもホグワーツの教師だよ。闇の魔術に対する防衛術を教えてる。」
「どんな様子?」
「そりゃ酷いよ。まるでスネイプさ。」
「やっぱり敵なのか……。」
「それはどうかな。授業終わりに僕にこのメモ用紙を渡したんだ。」
ネビルが持っているのはただの紙切れだ。
「最初は意味がわからなかったけど、僕とリエル、昔よく薬草学について話していたんだ。リエルは水につけると色が変わる薬草が好きで、それでそのメモを水に浸してみた。」
ネビルは言葉の通りメモを水につける。
「そしたら、グリフィンドールの談話室からこの隠れ家にくる方法が書かれていたんだよ。ここ以外は封鎖されたことも書いてあった。」
「じゃあ味方なのか?」
「……それも分からない。授業では酷い先生なんだ。それに、昔のリエルじゃない。表向きはそうしているのか、僕達を嵌めようとしているのか分からないんだ。でもやっぱり昔のリエルが頭を過ぎるから、こうやって信じて通路を何度も渡っているんだ。」
みんな同じだ。
昔のリエルが思い出される。
だから、辛いんだ。
誰にでも分け隔てなく優しかったリエル。
「でも君たちも同じだろ?リエルを信じていたからこの隠れ家に来た。」
「えぇ、そうね。」
「僕、リエルを信じるよ。」
ネビルの言葉に、3人で頷いた。