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ハリー・ポッター もう一つの物語

第7章 ハリー・ポッターと死の秘宝Part1




リーマスが部屋から出てくると、絶望した顔をしていた。

「リエル……。」


リエルが多くの準備をしていたことが分かった。

ジョージの記憶が失われていたこと。
リエルを好いていた気持ちも、付き合っている時の記憶さえ失われていた。

恐らく、リエルがオブリビエイトを使って記憶を消したのだということになった。


「前々から、デスイーターになろうと……?」

ウィーズリーおばさんが力なく椅子に座り込む。


「リーマス、リエルが休暇でここに来た時、変わった様子はなかった?」

ハーマイオニーが尋ねると、リーマスは肩を落としたまま首をふった。


「一度泣き腫らして帰ってきたが、ジョージと喧嘩をしたと言っていて話が出来なかった。そのまま逃げるようにホグワーツに戻って……。あの時話していたら何か変わっていたかもしれない……。」

ドーラがリーマスの肩に手を置く。


「シリウスが亡くなってからセブルスと話をした時、リエルの闇が深くなっていると言っていたんだ……。もっと気にかけていれば……。」

「でも、あいつも裏切った……。」


頭の中に強い怒りが湧いてくる。

「リエルはスネイプに操られているに違いない!」


大声をあげると、リーマスはもう一度首を振った。

「ハリー、私の手紙には決別の意思が書かれていたよ。リエルは自らの意思でデスイーターになったんだ。」

「そんなっ!」


ハーマイオニーが息を飲む。

結局話し合いはまとまらず、解散となった。


「ハリー、本当にリエルは寝返ったと思う?」

「……思いたくない。けど、僕に攻撃をしたあの瞬間のリエルは、何も感じていない顔だった。」

「ハリーに攻撃してるのに、何も感じてなかったのか?」


ロンの質問に、頷くことしかできなかった。




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